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不当解雇一年間の闘い

 27歳 女 (元・叙勲褒章用品販売会社社員 )


 「Nさん、こんな事を言うのは大変心苦しいのですがあなたにはこの会社をやめてもらうことになりました」
 平成○○年12月22日、株式会社 I (東京都江戸川区)の更衣室で突然上司のT部長から解雇予告を受け、頭の中が真っ白になった。

「Nさん、T部長からです」と言われ、電話に出たところ
「今日の午後4時半、更衣室で話したい事があるので時間作ってもらえないかな」と言われたので
「どのような内容でしょうか」と尋ねたら
「んー、これからのこと」と返答があった。

 ・・・まさか、このご時世だからリストラの対象になったのではないかと不安になった。
約束通りT部長と更衣室に行き、椅子に座って言われたのだ。予感は的中したのだ。

 T部長の話によると、

@ 普段の性格及び態度 (これは何人かの社員が言っているとの事)
A 電話対応が暗い、用件がうまくつかめない
B 先日、I 君(社長の次男坊)に言われた事が、きつかったわけではないのに泣いた事から、あなたはこの仕事に向いていないと判断した
C 代理店さんに対する態度が悪い (年2回の展示会及び全国代理店研修会で、代理店さんから展示会及び電話対応が悪いとクレームがきている)

とのこと。これはいずれもこの時初めて知ったことだった。
「私の指導力不足でしたが・・・」ともT部長は発言した。

 急に言われたので、思い切って
「だったら直すように努力しますので、どこがいけなかったのか教えて下さい」
と聞いたが、T部長は
「言うとあなたの心に一生傷を残すといけないので言えません」
と、脅しとも懐柔とも言えないような回答をした。
また、I に入る経緯を聞かれたので、新卒で就職できなかったので日払いのアルバイト及び派遣社員をしながら就職活動していたことを説明すると
「・・・と言うと、大卒?」
と聞かれたので
「はい」
と答えると
「・・・どうりでね」
といかにも見下したような回答だった。前述の通り、急な事だったので
「急にこんな事を言われても困ります」
「やっと苦労して入ったのにこんな事が家族に知られたら何て言われるか・・・」
などと抗議したら

「給料もらってる立場でしょう」
「ボランティアじゃないんだから」
「26(当時の年齢)ならわきまえろ」
「子供じゃないんだから」
「会議で決まった事だから」
(この日の午前中に本社・東京都千代田区で部長会議があり、この時に決まったとの事)

などと人格攻撃が続き、それを泣きながら聞いていた。
その後何人かのパート社員が更衣室に入ってきたので
「すぐに着替えて帰りなさい」
とT部長に言われたがその気になれず、部長が出て行った後も一人机に伏せて泣いていた。
他の社員も何人か入ってきたが、誰にも声をかけられることなく時間が過ぎていった。
落ち着いた頃には夜の7時を過ぎていた。
まっすぐ帰宅する気にもなれず、瑞江駅の交番にこの地域での労働相談機関はあるかと尋ねると、お巡りさんが親身になって話を聞いて下さった。
日付が変わる頃にやっと帰宅できた状態だった。

 やっと帰宅できたものの、T部長から言われたことが頭から離れず、朝の4時半頃まで眠れなかった。
T部長曰く、社長や常務もそう言っていたというのだから、雇い損だと言って怒っているのだろうと考えるとなかなか眠れず、やっと眠れたと思っても体中針で刺されているような感触だった。
始めは辞めさせられても仕方がないのかと思っていたが、これまでのことを振り返ると、ほとんど仕事の流れを知らないのに最初から何でも知っていて当たり前みたいな態度を取られ、わからないから聞いても見下されることが多かったので、ユニオン千葉のチラシを頼りに同月の24日に相談。
委員長に
「これは絶対に自分から辞めてはいけません」
とアドバイスされ、その後、他の労政事務所などにも行き考えた末、平成○○年1月7日ユニオン千葉に加入し会社宛に組合加入通知書を送付してもらった。

 それから2〜3週間程は何もなかったが、1月30日〜2月3日の間に同部署のMとパート社員のOにカシオ計算機の化粧箱入れ、包装、のしがけ、梱包及び新宿中村屋の集計計算を頼まれた。
いずれもこれまでほとんどやったことがなく、慣れるのに必死でやった。
これまでどんなにきつく言われても修行だと思って耐えていたが、この期間はかなりひどかった。
彼らから鬼、夜叉のように鋭くにらみつけられながら

「こんなんじゃ会社にいられなくなるよ」
「給料もらってるんだからさー」
「何も考えてないでしょ」
「流れがあるんだからさー、のろのろしてんじゃねぇよ」
「書類を合わせるのは左上。これビジネスマナーだから」(実際左上にまとめたのにそう言われた)
「おい、メモ取らなきゃ覚えられねぇのか!」
「不良品を作るのに1時間10分もかかってる」
「仕事をなめるんじゃねぇ!」
「物事には段取りってのがあるんだよ」
「こんなんだから仕事取り上げられんだよ!」
「利益を追求するのにどうすればいいですか?え?」

・・・などといったいじめパワハラの連続に精神的に参り始めていた。
つらい毎日が続き、死ぬことも考え始めた。そんな中でY課長だけは親切にしてくれ、本当にうれしかった。

 また、2月3日の午前中センター長のKとの個人面談でこのことを言ったら、
「Nさん、これは大間違いだよ」と批判され、
「Nさんの場合はもう赤プリ(赤坂プリンスホテル)勤務はありません」
などと言われたのだ。
( I の叙勲事業部では叙勲褒章用品のカタログを作成し、5月と11月に赤坂プリンスホテルで展示会を開いていて、カタログに掲載されている商品の95%を展示している)

 翌週もこのようなことが続くのだろうかと考えると食欲もなく、死んだ方がいいのではないかと考えるようにもなった。
このまま我慢して出勤するか、今は閑散期なので思い切って有給休暇を取るか・・・

 散々考えた結果、このままだと自分から辞めると意思表示して不利になるのは納得いかないので、思い切って翌週の2月6日、会社に有給休暇の連絡を入れ病院に行くことにした。
始めは大学病院に行ったが完全予約制であるのと、紹介状がなければ診察は受けられないとのことだったので、近くの市立青葉病院に確認を取っていただき、青葉病院の精神科で診察を受けることになった。

 主治医の先生に
「最近何か大きな出来事はありませんでしたか?」
と聞かれたので、昨年12月に突然上司から性格などを理由に解雇を言い渡されたことを話し、職業、家族構成、最終学歴などを聞かれたので回答し、症状(自分はいないほうがいいのではないかなどと考えるようになった、眠れない、食欲がない、死んでしまいたくなる)を訴えた。
診断の結果、「適応障害(厳しい環境が続くと起こる障害)と診断され、2週間分の診断書(抑うつ状態)を書いていただき、薬をいただいて帰宅した。

 翌日T部長に診断書を提出し見てもらったら
「色々考えすぎだ」「心配だから2〜3日おきに連絡がほしい」
と言われたが(これはかなりの負担だったのでユニオン千葉を通じて2週間置きにしてもらった)正直白々しくて不愉快だった。
その後2週間休みを取ったがなかなか回復せずさらに1ヶ月分の診断書を書いていただき本社に提出して休み、就業規則で4月には休職扱いになるので傷病手当金の請求をし、必要事項を記入して本社に提出することが何度も続いた。
発症の理由には、今回の解雇通告と自己都合退職に追い込むためのいじめという旨を記入し、コピーも控えた。

 早めに団体交渉をやりたいところだったが、当時状態がかなり悪く、すぐにできる状況ではなくユニオン千葉に相談に行く際、高い建物を見るとそこの屋上から飛び降りたくなるという衝動に駆られ、また、自傷行為もしてしまい、身内にも「さっさと自分から辞めた方がいい」と言われたが、 I の行為はあまりにもひどいやり方なので絶対に自分から辞めるものかと思った。

 1回目の団体交渉(以下団交)は8月9日。
TK綜合法律事務所(以下TK)にて。
I 側は誰も出席せずTKの弁護士に任せたのだ。要するに I は逃げたのだ。
弁護士3人と社労士1人が出席。今回は、うつ状態になった経緯をできるだけ詳しく話した。
話しているうちに当時のことが思い出され泣き出してしまうことも。
話した結果、後日主治医に面会したいとの事。

 9月中旬、青葉病院で主治医とTKの弁護士3人、私の5人で面会。
この時かなり興奮気味でどれだけ辛かったかを主張。
この状態から面会時間は30分程度。最後にTKのO弁護士に
「またお会いしましょう」
と言われ、
「もし生きていたら」
と答えると
「そんなこと言わずに・・・ね?」
と言われたので
「本当に生きているかどうかわかりませんので」
と答えた。
正直、本気だった。TKの弁護士3人が治療室を出た後、主治医から
「さっきの『もし生きていたら・・・』というのは、私には言ってもいいけれど、TKさんから見たら脅迫に見られる可能性があるので気をつけてね」
と言われ、少し話してから先生にお礼を言って病院を後にした。

 それから数日後、休職期間が満了したので退職になる。
自分から辞めると主張していないため、会社都合退職となる。

 10月2日、診察。その日の夕方、T部長に状況報告。
「これが最後の報告になると思います」
と言ったところ
「頑張ってください」
と言われ、これまでの堪忍袋の緒が切れ、
「頑張れません!」
と言った。
クレームがあったのならどうしてそのことを早く言わなかったのか、どれだけ傷ついたと思ってるんだなどと抗議。
が、T部長は
「ちゃんと言ったじゃないですかー」(事実聞いてない)「妄想じゃないですかー」(決して妄想じゃない)
などと言って逃げるばかり。
自分の非を認めない。謝罪の言葉もない。
最後には
「大丈夫ですかー?」
と言われたので
「大丈夫じゃありません!精神的に不安定です。失礼します」
と言って切った。

 2回目の団交は10月23日。
今回は上司であるT部長の部下の管理不足をはじめ今回のことでどれだけ傷ついたかを主張。

 3回目の団交は11月29日。
今回は慰謝料を含めて * 00万円強の請求。 I 側の出席を要求したが、今回は繁忙期のため出席はできないとのこと。

(TKの言い分)

@ 円満解決が理想である
A  I 側はいじめではないと主張している
B 支払い根拠がないため要求金額には応じられない
 せいぜい頑張っても #00万円くらいしか払えない
C 抗議活動はしないでほしい

(N、ユニオン千葉委員長の言い分)

@  これだけひどく傷つけられたのだから * 00万円以下は受け付けない
A 人が自傷及び自殺未遂したことを知っているのにヘラヘラ笑わないでほしい
 I にそうしろと命じられているのか
B 納得できるような明確な理由も言わずに退職を迫り、しまいには自己都合退職させるためにいじめで追い込むのは卑怯である
C 要求に応じないならセンター及び本社近くで抗議行動をする
D もしまた団交することになったらT部長に必ず出席してほしい

 翌日の夕方、委員長から I が * 00万円支払うとの連絡があった。
やっと解決したのだった。そう、私は100%  I に勝ったのだ!
また、TKから和解書の原案がFAXで送られてきたとの事だったので内容を教えていただく。
その内容は、入金後は I の従業員及び関係者と接触及び訪問、連絡をしてはいけない、今後今回の件に関して争いをしてはいけない、円満解決扱いとする・・・などとあった。
正直、円満解決とは思えない。
入金されるまでの間に、在職中(特に展示会)応援して下さった一部の代理店さんに電話及び手紙でお世話になった旨の挨拶をする。

「頑張ってたのに残念だ」
「( I との闘いに)よく頑張ったね」
「 I の言うことなんか気にするなよ」
「このような理由で退職を迫るなんて信じられない」
「展示会でNさんがいるとホッとしていた」
「礼儀正しい社員さんだなと思って見ていたのに残念だ」

などとあたたかい言葉をたくさんいただいた。
また、社内でお世話になった一部の方に手紙で挨拶、これまで相談にのっていただいた相談機関、出身大学、主治医、家族にも解決の報告をした。

 解決から3ヶ月たったが、未だに後遺症(朝なかなか起きられない、食欲不振、近所の目が気になったりして外に出るのに苦労する・・・など)は残っていて現在も通院し、T部長に似たオヤジを見ると蹴りたくなったり、“ 叙勲、褒章、カシオ計算機、新宿中村屋・・・ ”など仕事で使っていた言葉を聞くと吐きそうになったりする毎日である。
この1年間で体重が13キロ減少していた。
だが、自分から辞めずに思い切って早めにユニオン千葉に相談し、加入、交渉して良かったと心底感じている。
今はゆっくり治すことに専念している。

 労働問題(退職勧奨、、退職強要、解雇予告、不当解雇、残業代未払い、過重労働、降格減給、不当配置転換、出向転籍、職場のいじめパワハラ、うつ病発症など)で悩んでいる方に言いたい。
相談するのは恥ずかしいなどと言って泣き寝入りするケースが多いが、思い切って相談してほしい。
早めに相談すればするほど一人で抱えるよりは気分が楽になるだけではなく、受けた傷も浅いうちに済む。
あなたは一人じゃない。ユニオン千葉は政治、宗教に関係なく、組合員同士が共に助け合って解決する組織であり、個人で加入でき、組合員本人が納得いくまで闘うぞ!という意欲があればとことん応援してくれ、やる気に応えてくれる労働組合です。

 
一緒に生きよう、一緒に闘おう!がユニオン千葉のモットーです。

 最後に、解決まで色々力添えをして下さった委員長及び組合員の方々に心より御礼申し上げます。
また、今会社と闘っている組合員の方々の一日も早い解決をお祈り申し上げます。
本当にありがとうございました!