一人でも入れる労働組合ユニオン千葉
残業代は必ず請求しましょう
ユニオン千葉では毎月多くの団体交渉を行います。この中で約3割が時間外手当未払い、残業代未払い、休日出勤手当未払いなどサービス残業の問題です。
運転手の方、介護施設勤務の方、葬儀社の方、ビルメンテナンスの方、美容室の方、カメラ販売店の方など小規模な企業に勤務している方が大半です。
就業規則も無く、あっても社員に公開しておらず、有給休暇さえもとれず、法定労働時間を守っていないなど労働基準法違犯が多くあります。
それを指摘すると「これが業界のしきたりだ」 「お客の来ない時は休んでいるからそれが休憩時間だ」 などと言われることがあります。
でもそれは時間外手当、残業代を払わない理由にはならないんです。
労働時間とは使用者の指揮命令下にある時間を言い、必ずしも実際の作業に従事している事を言いません。使用者から指示があればいつでも仕事ができるようにしている待機時間は労働時間になるのです。
管理職だから時間外手当、残業手当は出さない。管理職に対しても出社、退社をいちいちチェックしていますね。労働基準法で、管理職とは「自分で出社、退社、休憩を自由にとれる社員」の事を言うのです。名前だけの管理職は残業代が必要なのです。
まだ勤務しているので時間外、残業代が請求しにくい。
請求したら会社に意地悪をされるかもしれないと考えている方も多いと思います。
実際、会社をやめる時に請求する方が多いのも事実です。
残業代(給料)の時効は2年です。2年前迄は請求できるのです。
一日8時間以上勤務の場合と週40時間以上勤務の場合は残業代が請求出来ます。
もしかすると近い将来解雇されるかもしれない、会社との労働紛争が起きるかもしれない。
会社をやめる事になるかもしれないと考えている方は今から準備しましょう。
自分の出退勤記録をメモしておきましょう。
タイムカードがあったらコピーしておきましょう。
正当な残業代を支払わないような会社勤務ではいつやめる事になるかもしれません。
退職の時、時間外手当、残業代をまとめてもらえたら経済的に助かりますよ。
そしてそれは当然のあなたの権利なのですから。
労働基準法上の「管理職」
名称にとらわれず実態に即して判断すべきもので、出退勤について自由裁量があり、労務管理上の指揮命令権を有し、賃金などで地位に相応した待遇がなされている事が必要